【No1217】燈火 風の盆 豊田美加 小学館(2019/08) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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富山県富山市八尾を舞台におわら風の盆。

男踊り手に交差する、なまめかしい指と艶やかな浴衣で着飾った女踊り手に魅力された。

 

髙橋治さんの「風の盆恋歌」が人知れずの大人の恋ならば、

「燈火 風の盆」、

これは、時空を超え多くの人の思いが繋がった愛ともいうべきなもの哀しい物語だった。

 

現世では、会うべき人には必ず出会うものだというが、

すれ違うふたり。叶わぬ想い。

小説の世界の中では、たとえ出会っても何かしらの障害があって長続きしないものだという。

フィクションでなくて、ノンフィクションでは、悲しすぎるからそうでなくなってほしいと思った。

 

この物語の意味がここに凝縮されていたと思う。

194P

「人の一生って、幸せより不幸のほうが多いかもしれない。でも、だからこそ人は希望を失わずに、幸せになろうと必死に努力するんじゃないかしら」

 

 <目次>

第一章 平成30年9月3日から令和元年9月1日

第二章 令和2年1月から6月

第三章 昭和13年9月3日から昭和23年9月3日

第四章 令和2年7月から9月3日/昭和17年9月

 

大分県生まれ。成蹊大学文学部卒業。『台南の空ゆかば~ボクとうさぎのマンゴーデイズ』などオリジナル小説を発表する一方、映画やTVドラマなどのノベライズ作品も多数手がけている。