表千家、裏千家、武者小路千家など茶道に興味を持つきっかけとなり、書(掛軸、禅語)、お花、お香、お道具(陶芸、漆器)、建築(茶室)、庭園(露地)、和食(懐石、和菓子)などの歴史、文化、芸術を知り、日常の仕事や生活に役に立つヒントが得られます。
14P「ビジネスパーソンとして求められているのは、ただ仕事ができるだけではなく、人間的な幅や厚みを身につけ、豊かな心を持った教養ある人です」
茶の湯とは、シンプルなことなのかなと思います。
「水を運び、薪を取り、湯を沸かし、茶を点てて、仏にそなえ、人に施し、吾も飲む 千利休」
千利休が残した茶の湯の心得「利休七則」
これは、利に叶っていると思います。
こころがすべてに共通する教えです。
・茶は服のよきように点て-気配りの大切さ
・炭は湯の沸くように置き-準備の大切さ
・花や野にあるように生け-自然体でいること
・夏は涼しく冬暖かに-相手を思いやる心
・刻限は早めに-時間に余裕を持つ。気持ちにゆとりを持つ
・降らずとも傘の用意-不慮の事態に備える
・相客に心せよ-お互いに尊重し合う
「お茶会の作法」を知識として知っていると、実際にお茶会を楽しめるとともに、自信が少し持てると思います。
・急にお茶会の場に誘われたら、慌てずに最低限は、白い靴下を持っていく。更にできたら茶扇子、懐紙、菓子切りがあればよい。
・床の間の前など一番上客の席には座らない。家紋を入れてあるので畳の縁は踏まない。
・季節を味わい、五感を研ぎ澄ましてお茶会を楽しめ。
・お茶室は神聖な場所なので、蹲は神社の手水舎と同様に心身を清めるためにある。
・躙り口は、日常から非日常の世界への入口なので小さい。刀のない平和で上下関係のない平等な世界だ。
・床の間には、その日のお茶会のテーマが、掛け軸や俳句、絵、お花などで飾られている。
・お抹茶をより美味しくいただくために、先に季節を表現したお菓子をいただく。
・一番美しく綺麗な模様の正面に口をつけないためにお茶碗をくるくる回す。など。
和敬清寂「和やかな心、敬い合う心、清らかな心、動じない心」、一座建立、身心一如、一期一会、吾唯足知、照顧脚下、日日是好日、行雲流水、春来草自生、和顔愛語、白雲自去来、直心是道場、知足安分……。
茶道に関する言葉は、過去から現代にたくさん引き継がれてきています。
日本人として、この少ない文字数から深く意味する大事なものをこころで感じていきたい。
また非日常だけではなく、日常においても理解したうえで、行動してチャンスをゲットしていきたいものです。
<目次>
はじめに
第1章 外国人が知りたい日本の文化・世界が憧れる日本のおもてなし
第2章 なぜエリートは茶道の虜になるのか
第3章 これだけは知っておきたい日本の伝統文化「茶道」
第4章 ビジネスや日常に活かしたい千利休の七つの教え(利休七則)
第5章 知っていると一目置かれる、日本人としての品格
第6章 知っていると自信が持てるお茶会の作法―楽しむための知識
おわりに
参考文献
株式会社茶禅代表取締役。一般社団法人国際伝統文化協会理事長。日本伝統文化マナー講師、茶道裏千家教授。
和の教養や精神を身につけて、世界で活躍したいビジネスパーソンに対して、日本の伝統文化や茶道、和の作法で支援するグローバル茶道家。神楽坂生まれの3代目江戸っ子。青山大学文学部卒業後、日本IBMに入社。退社後、日本の伝統文化の素晴らしさを伝えたいと株式会社茶禅を創設。銀座と浅草に敷居は低いが本格的な茶道を体験できる茶室を開設。茶道歴40年、講師歴25年。年間世界30カ国の方々に日本の伝統文化を伝え、延べ生徒数は30000人を超える。ブルネイ国王即位50周年のイベントにて茶会披露。各国首相や大使館、官庁、VIP、一部上場企業からの信頼も厚くお茶会を多数実施。千利休から学ぶビジネス研修は、経営者が注目し、企業研修に取り入れられる。ハーバード大学など、茶道を取り入れた教育・教養研修実績多数。おもてなしが評価され、2017年“おもてなしセレクション”を受賞。
【No1084】教養としての茶道 世界のビジネスエリートが知っている 竹田理絵 自由国民社(2021/08)
