【No.1015】倒産続きの彼女 新川帆立 宝島社(2021/10) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子が今回は主人公。

事務所の一年先輩である剣持麗子に苦手意識をもちながらも、弁護士で上司の津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。

 

ゴーラム商会経理担当の女性社員・近藤まりあ。

彼女が転職するたびに、その企業は倒産。

なんとこれまで彼女が勤務してきた三社がことごとく全て倒産しているという。

 

近藤の内部調査が始まると、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた「首切り部屋」で、総務課長の只野愛子の死体が発見されて事態は思わぬ方向に変化していく。

 

終わりは、トラの尾を踏んだときのように恐ろしくあまりすっきりとしない気分だけれども、全体的には、美馬玉子の精神状態や剣持麗子の静と動の行動メリハリが効いていて面白い内容だったと思う。

 

 <目次>

第一章 羨望と下剋上

第二章 あちらこちらの流血

第三章 同じくらい異なる私たち

第四章 トラの尻尾

第五章 命の値段

 

1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』(宝島社)でデビュー