イギリスのブライトンで暮らすコラムニストによるエッセイ。
彼女の息子が元底辺中学校に入学してからの1年半の親子の成長物語。
「学校生活、異文化の衝突、貧富と差別の現実、アイデンティティの悩み、思春期の母子関係。ときに笑い、ときに憤り、ときに涙しながらの日々に興味はつきない。正直、中学生の日常を書き綴ることが、こんなに面白くなるとは考えたこともなかった」
学校を通してイギリス社会を冷静に洞察している。
日本と比べて、生活格差や教育環境の違い、貧富の差、人種差別、異文化等々について、日本という安全な場所から面白く垣間見させてくれた。
この本は、内容はシビアで辛辣だが軽い気持ちで読みやすい。
いまだ世間で人気がある本は、やはり読んでみないとその理由はわからない。
<目次>
はじめに
元底辺中学校への道
「glee/グリー」みたいな新学期
バッドでラップなクリスマス
スクール・ポリティクス
誰かの靴を履いてみること
プールサイドのあちら側とこちら側
ユニフォーム・ブギ
クールなのかジャパン
地雷だらけの多様性ワールド
母ちゃんの国にて
未来は君らの手の中
フォスター・チルドレンズ・ストーリー
いじめと皆勤賞のはざま
アイデンティティ熱のゆくえ
存在の耐えられない格差
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン
1965(昭和40)年福岡生れ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996(平成8)年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』で新潮ドキュメント賞を、2019(令和元)年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』でYahoo!ニュース|本屋大賞2019年ノンフィクション本大賞を受賞
【No.941】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー The Real British Secondary School Days ブレイディみかこ 新潮社(2019/06)
