【No.914】社長が席を譲りなさい 丹羽宇一郎 日経BP(2021/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

かつて町内や地域には、経験や知見からいろいろと苦言を呈してくれる年長者がいたものだ。

「○○はしてはいけない」

「○○は危ない」

「○○には気をつけなさい」

良薬は口に苦し。

そのときはあまり気にもならなかったが、今思うとありがたい忠告だったと思う。

 

人間には英知があり、歴史から十分学んでいるはずではあるが少し心配である。

6P「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちには心配ない。しかしその世代がいなくなったときはとても危険である」田中角栄元首相が言ったとおり、やはりこの頃から日本は危険なZoneに入り込みはじめたように見える。

 

84P「年を取ったら、自分の経験と知識を生かし、お金よりも自分が楽しめる仕事を選ぶべきだ」

 

108P「何を、どのように、どんな目的に使えば、どういったことがかのうになるのかなど、柔軟な革新的な発想が伴って、社会に承認される価値のあるサービスが形成される。そうした発想を生み出す土台が、豊かな感性と感情、広い分野の知識と見識を併せ持ったリベラルアーツ(一般教養教育)だ」

 

世界の人口は増え続けているが、日本は急激な人口減少がはじまっている。

 

201P 「20世紀の戦争が石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀は水を巡る争いの世紀となるだろう」

 

252P「2049年、アジアに巨大な民主主義国が誕生する」

 

こういう想定される状況下、どうしていくべきか、どうなるのか。

戯れ言ではない。

しっかり聴く耳を持って判断し行動していくべきだと思う。

 

感染症、自然災害の頻発、地球温暖化、人口減少、米中関係等々の困難な課題や問題があることを気づかせられた。

これらは、過去の困難な時代を生き抜いて知恵と知識を語り尽くした、元中国大使の戦中世代経営者からの忠言であった。

 

 <目次>

文庫版はじめに

はじめに

序 『社長が席を譲りなさい』発刊に当たって

第1章 いますぐ昭和・平成の成功体験を捨て去れ!

第2章 働き方は自分の意思で決めろ!

第3章 絶望を見据えることでそこに希望の光を発見できる

第4章 避けらない危機の上に日々暮らしていることを忘れるな!

第5章 人口減少社会の真実を直視せよ!

第6章 これからの30年、日本の周辺で起きること

おわりに 令和の若者に告ぐ!

本書でお話をうかがった方々

参考文献

 

公益社団法人日本中国友好協会会長、福井県立大学客員教授、伊藤忠商事名誉理事。

1939年愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年に社長に就任。1999年に約4000億円の不良資産を一括処理し、翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を記録。2004年に会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任し、2010年に民間出身では初の中国大使に就任。