人ならざるものを見てしまう高校生、美和の始まりから幻想的ホラー感があった。
捜査一課の浩明と女性刑事の絵美がペアになり捜査をしていく、殺人事件が絡んだ社会派ミステリーだった。
被害者の斗南という男性は、数日間体の自由を奪われて食事も与えられないという非常に残虐な方法で殺されていた。
次々と事実が明らかになっていくその先に見えてくる犯人の正体が意外で衝撃的だった。
この殺人事件から犯人逮捕につながるまで、障害者差別など背景となる要素が社会的に重層なつくりとなっていて読み応えありました。
1969年生まれ。中国大陸の大学で5年間日本文学を教える。帰国後、「黒揚羽の夏」で第1回ピュアフル小説賞「大賞」を受賞しデビュー。ほかの著書に「名もなき王国」など。
