【No.713】死にゆく者の祈り 中山七里 新潮社(2019/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

囚人に仏道を説く教誨師の顕真。

教誨師とは、受刑者に対して、徳性(道徳をわきまえた正しい品性。道徳心。道義心)の育成を目的として教育することを行う者。

彼は、拘置所の死刑囚の一人、関根に目が留まってしまった。

関根は学生時代、剣岳の遭難事故で自分を救ってくれた友人だったのだ。

記憶のなかにある彼とはまったくかけ離れた境遇となっている。

なぜ死刑囚になったのか?

関根が罪を犯すとは思えず、教誨師としての仕事の枠を超えて関根の罪の真相に迫ろうとする。

顕真は、終わったことを荒探し身勝手に動き始めた。

個人的に事件の真相を知りたいがために、捜査した検察や警察に出向いて関係者に会うなどして話を聞いていく。

動いていくうちにまがいなりに周囲を巻き込んで真相に迫っていく。

流石どんでんがえしの帝王。ドキドキする展開が待っていた。

死刑囚なのに、こんなことはありえないという結末に導いてくれた。

御子柴と思われる弁護士の話が出てきたが、結局登場せずに残念だったが……。

 

 <目次>

一 教誨師の祈り

二 囚人の祈り

三 救われた者の祈り

四 隠れた者の祈り

五 裁かれる者の祈り

エピローグ

 

1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し2010年にデビュー。ほかの著書に「能面検事」「ふたたび嗤う淑女」など。