【No.705】クスノキの番人 東野圭吾 実業之日本社(2020/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

きちんとお互いに向かい合えれば、その思いはちゃんと相手に伝えることができるのだと思う。

この物語に出てくる主な人物たち。

直井玲斗(クスノキの番人)

直井富美(玲斗の祖母)

直井美千恵(玲斗の母。柳澤千舟の腹違いの妹)

栁澤千舟 (玲斗の伯母、全国にホテル展開するヤナッツ・コーポレーションの顧問)

佐治寿明(クスノキに祈念に訪れる優美の父)

佐治優美(寿明の娘)

佐治喜久夫(寿明の兄)

大場壮貴(和菓子メーカー「たくみや本舗」の御曹司)

人の願いが叶うと言われているクスノキ。

突然にその番人を任された直井玲斗とクスノキの元へ祈念に訪れる人々と織りなす物語。

「秘密」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の流れを汲む心が温まるファンタジーSF的なお話。

 

念じると親族に言葉を伝えることができるとしたならどんな言葉を残したいか?

クスノキに新月の時に預念をして、満月の時にその念を受け取るという特別な出来事があった。その現象の詳細はストーリーが進められていくうちに徐々に明らかになっていくが、それを解いていくのに人や家族の繋がりを感じられずにはいられなかった。

柳澤千舟に呼び出されて、クスノキの元で偶然出逢った少女の佐治優実と絡んでいき、だんだんクスノキの秘密やその番人の役割を知っていくのだ。

玲斗の感情が徐々に変化していき、彼の成長の大きさにそれがプラスされていく。

終わりに、玲斗が子どもの殻を破って、堂々と大人びていく姿を見ることができてよかった。

半年前から読むのを待ちに待った本。次に続く展開が見たいような終わり方だった。

 

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞