全国の書店を取材して書かれた『本屋さんで本当にあった心温まる物語』を先に読みました。
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「不思議なことに、本の話になると、年齢を超えて語り合うことができます。
不思議なことに、本の話になると、立場や職業を超えて共感し合えます。
不思議なことに、本の話は、一気に人々の距離を縮めます。
それが本の持つ力です。
友達、家族、会社の仲間、学校の仲間、誰でもいいです。
もっと本について、語ってみませんか。」
本のことを語り合うのに併せて、自分の想いも含めて語り合うのです。
胸襟を開いた自分の芯の姿を知ってほしいのです。
ぼくという人物がここにいることを知ってほしい。
それが読書会に参加する意味であり醍醐味であると思います。
尼崎の小さな本屋さんの小林さんから、売れないならどう売るのか、人を見て考える、変化への対応など仕事とは何か考えさせられました。
彼女の旦那さんの言葉からは、仕事に関わる人やお客様への感謝の心が汲み取れました。
与えられた場所や選んだ仕事にしばらく従事してみたらどうかと思います。
時間や労力が勿体ない。
せっかくやるなら好きになった方がよい。
そのなかに好きなことを見つけることが続けていくためのコツです。
「まずは、仕事のことでも会社のことでもまわりの人のことでも、ひとつずつでもええから、ええところを探してすきになってみ。そしたら自然ともっと知りたくなってくるもんや。何でもええやん。せっかく縁あって大販に入ってんから、仕事のことも会社のこともまわりの人のことも、好きにならんともったいない」
読書など共通の趣味があり熱く語る人には、面白いから人が集まってきます。
特にイベントでは、せっかくならば熱くなって関わりたい。
そうならないと動きたくないしやりたくないのだ。
アドレナリンがほとばしる熱のある場所で自分も盛り上げたいのです。
257P
書店の名前は「本座・原宿」。
コンセプトは「プロジェクト参加型の書店」
ここでは、書店員さんもお客さんも一緒になってプロジェクトに参加して店を盛り上げていくのが決まりになっている。
大阪で一番学んだのは、人は「熱」がある場所を「快」と感じるということだ。逆に「熱」がないところに人は集まらない。「熱」を生み出すためには、人の気持ちが乗っかる必要がある。もちろん店舗のスタッフの気持ちも大切だが、お客さんの「本気」がそれに乗っかると、さらに店は熱くなる。
だから「本座」では、お客さんに自ら主体的に参加してもらうことで、「熱」が生まれる仕掛けをいくつも考えた。
大阪市阿倍野出身のコピーライター。広告代理店勤務を経て独立。2008年からはビジネス書を中心に作家活動を開始。著書多数。その多くが海外にも翻訳されている。書店好きとして知られ、全国の書店を取材して執筆した『本屋さんで本当にあった心温まる物語』(あさ出版/冒頭の『1冊のジャンプ』のエピソードは中学三年生の道徳の教科書に採用)などの著作もある。
【No.706】仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ 川上徹也 ポプラ社(2020/12)
