藤原和博流の発想法と実現する方法。
藤原さんは、とにかく熱い人だ。
時計、氷マシン、学生服、公立校の講堂、キャリーバックの制作等々で熱く語る姿が伝わってくる。自分も熱くなるのだ。
何か新しいものを生み出すには、一割の時間を投資して熱い思いを絵や形にする。
どんどん人に会いに行って対話をすると仲間ができて協力者が生まれてくる。
相手にとって断れない提案をして、業界下位の会社と組んで下剋上を狙うのだ。
場の空気を換える力を持って人をより良く感化させることができる。
藤原さんの行動に対し周りの人たちが同調してぜひとも協力したくなるくらい強い統率力がある。
幸福感の源泉として実践するための3つの提案が藤原さんからあった。
やれることがあれば今すぐやる。
もう既にしているならば、さらにそれを極めるように!とぼくは解釈した。
282-283P
1 なんでもいいから「現役」であること。いくつになっても将来を見据えた現役話に花を咲かせよう。
2 自分が「成長」している実感があること。あらゆる場所で学習機会を増やすことが求められており読書が大事。
3 会社や役所のような勤め先の組織とは別の「コミュニティ」における居場所が確保されていること。多様なコミュニティで柔らかく交流する。人はコミュニティの仲間同士の間に生まれる物語が増殖することで幸福を実感できる。
この「情報編集力」がこの本の肝だった。
23-24P 多様化・複雑化する現代社会では「情報編集力」が大事になる
「情報編集力(思考力、判断力、表現力)」-コミュニケーション、ロジカルシンキング、シミュレーション、ロールプレイ、プレゼンテーションの各リテラシー
「情報編集力」というのは、明快な正解がない問題に対して、仮説をたくさん出し、その中で自分が納得し、しかも関係者をも納得させられる仮説(納得解)を、アタマを柔らかくして縦横無尽に紡ぎ出す力のこと。正解はないわけだから、「納得解」は状況に応じて割りださなければいけない。
やさしく言うと、要素を掛け合わせる掛け算の力でもある。AとBという要素を単純に足すのではなく、掛け算をすることで付加価値を画期的に上げたいときに使う力だ。だから、これを「つなげる力」とも呼んでいる。
(中略)
ところが、現代社会は非常に多様化・複雑化していて、正解が1つという問題はどんどんなくなっている。日々取り組んでいる仕事も、正解がないか、正解が複数あるという問題ばかりではないだろうか。
そこでは、仮説を数多く出して、そのなかで自分が納得し、かつ関わる他者を納得させることのできる仮説、すなわち「納得解」を求めて知識・経験・技術をすべて組み合わせる「情報編集力」が重要になる。
組み合わせるから編集という言葉を使っているが、とにかく1つの正解を出すだけなら「情報処理力(正解を早く正確に言い当てる力、つまり基礎学力を指す)」を高めればいい。しかし、今のような成熟社会でビジネスの問題を解いていくには、課題設定を含めて情報を編集する力が大事だ。
<目次>
序章 己に眠る「狂気」で、沈滞を突き破れ
第1章 「ないのなら、つくればいい」藤原和博は、時計も“編集”する
第2章 1台300万円。奈良で生まれた「型破り」のかき氷マシン
第3章「子どもたち」の未来を作ろう。大金持ちでなくてもできる世界貢献
第4章 スマホから発注できる学生服「ichijo」
第5章 史上初、隈研吾が設計した「公立校の新講堂」
第6章 「背負える」キャリーケースで作る新しい常識
あとがきにかえて
教育改革実践家。元リクルート社フェロー/杉並区立和田中学校・元校長/奈良市立一条高等学校・元校長。2021年、「朝礼だけの学校(あさがく)」開校予定。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務める。2008年から2011年、橋下徹大阪府知事の教育政策特別顧問。2016年から2018年まで奈良市立一条高等学校の校長を務めた。著作は『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社) 、『35歳の教科書』(幻冬舎)、『坂の上の坂』(ポプラ社)など累積150万部。ちくま文庫から藤原和博の「人生の教科書」コレクション刊行中。年間100回の講演で累積1500回を超える超人気講師。YouTubeののライブ講演動画は200万回超視聴されている。
※藤原和博さんは、講演会の時に「教育界のさだまさし」と名乗るというが、さだまさしさんというよりも、ぱっと見では、俳優の竹中直人さんのほうが似ていると思うがどうかなと。
【No.697】革命はいつも、たった一人から始まる 壁なんて「ない」と考える藤原和博流発想&実現法 藤原和博 ポプラ社(2020/11)
