【No.661】fishy 金原ひとみ 朝日新聞出版(2020/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

fishy」とは、怪しい、いかがわしい、うさんくさいという意味。

作家志望のライターの美玖、共働きで女性誌の編集を続けている弓子、インテリアデザイナーのユリ(胡桃)。このバリバリに働いている3人のキャリアウーマン的女性が主人公だ。

 

彼女らが集まると、ギスギスした関係なのにお酒を飲みながら悩みを聞いたり聞いてもらったりとお互いにストレス発散しているように見えてしまう。

彼女たちは心の奥底にある本音は絶対に決して言わない。お互いに自分の方が上で自分の方が幸せだって思っている。

 

僕から見ると不愉快極まりない仲間だと思えるけれども、誰かが悩んでいる時に集まって上辺だけの付き合いを続けている。

二人だけでは続かない、三人だから続くようなバランス関係があるのかなと。

いつまでこんな関係が続くのか。

いつ壊れてもおかしくない関係性。

似た者同志。

女性たちの意地やメンツの張り合いがあるからこそ、続いている付き合いなのかなと。

 

 

 <目次>

fishy

red bully

stupidly

madly

secretly

 

1983年東京都生まれ。2003年『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。翌年に同作で芥川賞、10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、20年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞を受賞