黒川さんが発見された人類の感性演算方式、すなわち脳の感性モデルには二つの個性ある。
女性に多いという「プロセス指向共感型」と、反対に男性には「ゴール指向問題解決型」が内在されている。使いどころによって男女バランスよくそれらが両方に顕著に顕れるといわれる。
誰が何を言おうとこれが好きというほどのこだわりを持って物凄く集中するマニアのような特異能力があったならば面白いときを過ごせるだろう。
そんな人がいたらちょっと近づいて話をしてみたい。
マニア力の極意を知りたいと思う人はいるはず。僕を含めて。
181P マニア力を育てる決め手
マニア力は、好奇心を呼び、好奇心は人生を楽しむ原動力となる。人工知能の時代、「人生を楽しむこと」が人間の仕事なのだとしたら、マニア力は必須である。
184P「人口知能に仕事を奪われますか」
人間の若い人たちは、どんなことでもいいから夢中になってみてほしい。コンビニスイーツマニアとかでもいい。一つのことを究極までに見つめる癖をつけたら、きっと他の対象にも展開できるから。
トリセツシリーズは、よく手にする。
この「人間のトリセツ」は、黒川さんの集大成だと思う。
それぞれで述べられている重要な点が、人工知能に向けた手紙という形式のなかで要約され紹介されていた。
内容が重りマンネリ化しているという指摘もあるようだけれど、女性的な脳を語ることは男性的な脳との比較をすることであって、人間を語ることが、当然ながら二つの性である男女を語ることに繋がるので、重要な点が何度でも繰り返し語られるのはやむを得ないことだと思う。
<目次>
はじめに
第1章 人生は完璧である必要がない(千本目のバラ、ドラマ以前のドラマがあるはず ほか)
第2章 人工知能がけっして手に入れられないもの(世界初の日本語対話型AI、好奇心が抑えきれない ほか)
第3章 人工知能にもジェンダー問題がある(男女の対話は目的が違う、違うのは脳のチューニング ほか)
第4章 人工知能への4つの質問(時代の亀裂、人間に残される、最後の仕事 ほか)
おわりに 人間の読者の方へ
参考文献
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。
