【No.644】読みトレ 大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 吉田裕子 大和書房 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

なにについて書かれているか、結論は何かを意識して読みこむこと。

文書の構成(主張・根拠・例)を捉えてツリー図を書けるようにすること。

文章をたくさん読んで、分からない単語は読み飛ばさずに調べて語彙を身につけること。

 

読解力を高め伸ばすために、文章のどこに注目したらいいか、どういう点を警戒しなくてはならないか、本や新聞はどう読めば成果につながりやすいか、といった点をアドバイスしてくれる良本でした。

 

読解力を身につけるために量より質に触れることが良いことだと思っていました。

ところが、吉田裕子さんは、一定の量を読まないと質のある本を理解しずらいと言われています。自分の経験からして彼女がおっしゃっていることはもちろんわかります。

でも、あまり本を読まない人にとって、質のある本に出会うきっかけはどうすればよいのかと思います。

こういう場合は、過去から現代に読み継がれてきた「古典」と言われているようなベストセラーをぼくはおすすめしたいと思います。

例えば、貞観政要、孫子、孟子、論語などの古典本の中には、小学中学高校生向きに平易にわかりやすくかみ砕いて書かれてあるものがあります。

それらを読んで少し内容を理解してから、翻訳された古典を読み進めていくというやり方もあります。

 

180-181P あらためて読書のすすめ

量が質を作る。

新入社員だった頃、上司に口酸っぱく言われた教えです。これは読書に関しても当てはまることだと思います。

読む力は、ある程度の量の文章を読んでこそ培われます。

「量より質」という考えがありますが、読書の場合、量を読まずして上質の文章だけを読んだとして、それを十分に読みこなすというのは不可能な話です。

たくさん読んで、その経験の中で語彙を増やしたり視野を広げたりすることが、名著を理解する上での下地になります。

量に触れる。それによって、読解力や思考力といった質的能力を育てていきましょう。

子どものときの読書指導のイメージから、読書=小説を読む、というイメージがある人もいるかもしれません。

もちろん、小説を読むのも重要なことなのですが、多様なジャンルの活字に触れることを心がけると、トータルの読書量が多くなります。

 

 <目次>

はじめに 文章を読めない人が増えている?

第一章 読む力を鍛えるはじめの一歩 要点をいかにしてつかみとるか

第二章 読解の三大ポイント①接続詞②指示語③助詞をマスターする

第三章 文章を図解できれば一人前 様々な図解法を覚えてアウトプットにつなげよう

第四章 これからの時代に欠かせないリテラシー 的外れな意見を言わないために

第五章 読解力を長期に延ばす 普段の「読み方」にちょっとした変化を

最終問題

おわりに 読解力不足が原因で損をしないために

おまけ おすすめ書籍の紹介

 

三重県出身。東京大学教養学部超域文化科学科卒業。国語講師。大学受験塾で指導。著書に「人一倍時間がかかる人のためのすぐ書ける文章術」など。

 

【No.644】読みトレ 大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 吉田裕子 大和書房(2020/09)