「文は人なり」
文章には、書いた人の思いや人柄が表れるものです。
言葉遣いの間違いで相手に誤解を与えたり、教養がないとか失礼、不注意な人だと思われても、大人になると相手から指摘してもらう機会が少なくなるばかりです。
そうならないために、書いた文章をもう一度読み返したり、一晩寝かして次の朝に推敲したりして、文章に違和感があれば辞典などで調べる必要があります。
また、言葉の表現や意味、漢字の読み方は時代とともに変わってくるものです。
ある時代には間違いとされても、使う人が多ければそれは誤りではなくなるのです。
しかしながら、何でもいいということでは日本語が廃れてしまいます。
正確な言葉の表現や意味、読み方を知って使っていければ、人生が豊かに潤いを保ちながら人との付き合いが円滑になり面白く楽しく生きていけるのではないかと思うのです。
間違いやすい慣用句やことわざ、故事成語、日常よく使う熟語の読み書きなど広く取り上げています。
間違いやすい理由や語源などを理解することで、言葉に関する基礎知識を得て、正しい言葉遣いを身に付けていきたいものです。
✖間違い→◎正しい言葉 の一例
コロナ渦→コロナ禍
遺憾ともしがたい→如何ともしがたい
母の弟は伯父→母の弟は叔父
喜びも一塩→喜びも一入
喝を入れる→活を入れる
一同に会する→一堂に会する
列記とした→歴とした
祟高→崇高
絶対絶命→絶体絶命
完壁→完璧
<目次>
はじめに
第1章 正しい意味(さわりの部分、潮時、煮詰まる ほか)
第2章 正しい言い方(青田刈り・青田買い、天地天命・天地神明、熱にうなされる・熱にうかされる ほか)
第3章 正しい読み方(雰囲気、続柄、綺羅星のごとく ほか)
第4章 正しい書き方(確立・確率、以外に・意外に、見入り・実入り ほか)
索引
1948年北海道生まれ。フェリス女学院大学名誉教授。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。中国哲学・漢文学専攻。著書に「正しい敬語」など。
【No.636】正しい言葉遣い 美しい日本語を話したい人のために 末岡 実 阿部出版(2020/10)
