日向があれば日影があるもので、生と死は、まさに表裏一体である。
例えば、ついさきほどまで一緒に話をしていた人が、別れてから地震や交通事故に出遭って亡くなることがありえるのだ。
毎日をより良く生きることが、より良く死ぬことにつながると聞いている。
しかし、真に直視していないのか、まだ理解していないから、自身としてはまだしっくりと腹に収まっていない。
オン・コロナの緊急事態宣言から、人と人との接触を避けてソーシャル・ディスタンスをとる必要最低限の行動など厳しい状況を強いられてきている。
人は、独りでなく誰かとつながっていないと生きていけないと思う。
だからこそ、離れていても何かしら社会とつながっていくことをこれまで以上に意識しなければならない。
SNSでのつながりは補助手段であって、人と人が直接会って非言語情報を読み取りながら目の前で語り合えるのが当たり前だった。こんな日常を改めて幸福だと感じた。
さらに、ウイズ・コロナからアフター・コロナ、ビヨンド・コロナへと移行していく過程で、ニュー・ノーマル(新しい日常)をより良く生きるヒントを求め探し続けたい。
規則正しい生活や軽度の運動、体温を上げること、繊維分や発酵食品の摂取などして体内時計を整え自然免疫を強くすることが、コロナやインフルエンザウイルスの克服のほか、風邪などの病気のときにも役立つものだと思う。
201-201P 落ち着いて冷静に闘う
自然免疫を強くする方法は、ワクチン接種の他にもあるのだろうか。宮坂先生(大阪大学免疫フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授)は、何よりも体内時計を狂わせないことが大切だという。
「体内時計というのは、免疫を直接支配しています。さらに、食欲や睡眠などの活動も支配している。したがって、体内時計がうまく働くと、食欲は増し、よく眠れるんです。
では、体内時計を正しく動かすためには何をすれば良いか。それは規則正しい生活です。朝早く起きて、朝日を浴びながら歩く。あるいは軽度の運動をする。そうすることで、体内時計の刻み方を円滑化させることができます。さらに体内時計をうまく動かせるためには、血液やリンパの流れを良くするために体温を上げることが大切です。軽い運動はもちろん、湯船に浸かることも有効です。
また、それらをした上で、繊維分や発酵食品を摂取すると、腸管が刺激されてなお良いのでしょう。ただし、食べ物だけでは免疫は強くなりませんので、あくまで体内時計を狂わせないことが基本です」
<目次>
はじめに
第1章 豊かな「死」とはなにか(「死」のそばに立つ仕事、「死」は日常のなかにあっていい、医師として、患者として)
第2章 此岸と彼岸を分けるもの(亡き人への手紙、魂の存在を信じるか、「生」と「死」の間にあるもの)
第3章 「死」の受容(暮らしのなかの看取り、「死」に向き合い、「生」を過ごす、繰り返し思い出し、偲び、語る;被災地の“幽霊”が教えてくれたこと)
第4章 コロナ時代を生きるヒント(免疫の力、自己決定する「ニューノーマル」が始まった)
1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任。30代で院長となり、潰れかけた病院を再生させた。「地域包括ケア」の先駆けを作り、長野県を長寿で医療費の安い地域へと導いた。現在、諏訪中央病院名誉院長、地域包括ケア研究所所長。一方、チェルノブイリ原発事故後の1991年より、ベラルーシの放射能汚染地帯へ100回を超える医師団を派遣し、約14億円の医薬品を支援(JCF)。2004年からはイラクの4つの小児病院へ4億円を超える医療支援を実施、難民キャンプでの診察を続けている(JIM‐NET)。東北はもとより全国各地の被災地に足を運び、多方面で精力的に活動中。ベストセラー『がんばらない』他、著書多数
