ビジネスパーソンとして修羅場を乗り越えていくうえでの参考となる書物だと思います。
貞観政要は、正しく意思決定するためのヒントと心構えが集約されています。
例えば、上司として部下をどのように動かせばいいのか、という上司側の視点と、部下としてどのように上司に直言すればいいのか、という部下の視点の双方が書かれています。
以下の3点、特に印象に残り参考となった箇所です。
座右の書としてときどき読み返したい。
・上司は「人間として偉い」わけではない。部下と「機能が違う」だけ。
チームで仕事を回すために、上司はたまたま上司の機能を割り当てられただけです。
・リーダーは、「3つの鏡」を持ちなさい。(「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」)
銅を鏡にすれば、自分の顔や姿を映して、元気で、明るく、楽しそうかどうかを確認することができる。
歴史を鏡にすれば、世の中の興亡盛衰を知ることができる。
人を鏡にすれば、その人を手本として、自分の行いを正すことができる。
・あらゆる「大事」は、「小事」から起こる。
小さな失敗を見逃すと、大きな失敗につながります。
些細なことや小さなことを見逃さず、おろそかにせず、徹底することが、大事(大変なこと)を起こさないための抑止力になります。
<目次>
はじめに
序章 「世界最高のリーダー論」はどうして生まれたか―ものごとの「背景」を押さえる
第1章 リーダーは「器」を大きくしようとせずに、中身を捨てなさい―「権限の感覚」と「秩序の感覚」
第2章 「部下の小言を聞き続ける」という能力―「諌言」の重要性を知る
第3章 「いい決断」ができる人は、頭の中に「時間軸」がある―「謙虚に思考」し、「正しく行動」する
第4章 「思いつきの指示」は部下に必ず見抜かれる―「信」と「誠」がある人が人を動かす
第5章 伝家の宝刀は「抜かない」ほうが怖い―「チームの仕事」の重要なルール
第6章 有終の美は「自分」にかかっている―ビジネスを「継続」していくために第一章
おわりに 本書を「座右の書」に
編集後記
補遺 本書刊行の経緯
1948年三重県生まれ。京都大学法学部卒業。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。著書に「本の「使い方」」「哲学と宗教全史」など。
