【No.573】生命式 村田沙耶香 河出書房新社(2019/10) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

お葬式のかわりに死んだ人の肉を参加者みんなで食べる「生命式」、

人毛のセーターやホクロや傷痕の残る皮膚で作られた結婚式用ベールを「素敵な素材」など。

死者を食することなどはまったくできないし、人毛のセーターなどを身につけれない。

狂っていると思うほどに理解するのが難しいことであった。

いまでは当たり前の常識が将来変化することを、これまでは異常であることが逆転するような未来があることを想定していかないと。

死生観や宗教観、倫理観、感情、食文化など。

この生命式を読みながら、吐き気をもよおすようなある種の気持ち悪さがあった。

 

人によって正常なのかそうでないのかの尺度があるものだ。

不可解さと不可思議さ、違和感などが入り混じった短編集だった。

 

 

 <目次>

生命式  

素敵な素材   51

素晴らしい食卓   73

夏の夜の口付け   101

二人家族   107

大きな星の時間   119

ポチ   125

魔法のからだ   135

かぜのこいびと   153

パズル   165

街を食べる   199

孵化   233

 

 

1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞