【No.543】夏の騎士 百田尚樹 新潮社(2019/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

緑と青空、真っ白な雲。

透き通った川、目が合った魚。

小学生の夏休み。

頭の中でプワーッと出来事が駆けぬける。

ガチ友人たちと発砲スチロールを加工して子供が数人乗れる小さな船を作った。

地元の山田川でそれを浮かべて時間を忘れて乗った。

何度も行ったり来たりして向こう岸までの距離を確認した。

途中ひっくり返って全員びしょぬれになっても、参加しただれもが文句を言わなかった。

誰からか発言して作っている過程もほんとうに愉しかった。

実際に乗っている時間は少なかったけど、楽しい時間が終わるのがいまよりもずっと遅かったと思う。

五感は純粋だった。

出来事が新鮮に感じていた。

今では懐かしい思い出。

そんな思いを出させてくれるような小説だった。

 

人生無駄な出会いはない。

思ったことを行動に出す勇気と、

人の思いや行動が大切なことに繋がっていることと、

勉強や努力をしている理由があること。

主人公の少年たちの成長を通してそのようにしみじみと感じた。

 

1956年大阪市生まれ。同志社大学中退。「永遠の0」で小説家デビュー。「海賊とよばれた男」で第10回本屋大賞を受賞。ほかの著書に「逃げる力」など。