【No.535】五輪書 わが道をひらく 宮本武蔵 前田信弘編訳 日本能率協会マネジメントセンター | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「小次郎、敗れたり」

宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘の話は有名だ。

これが武蔵二十代最後の勝負であったという。

生涯に六十回以上もの真剣勝負をしてきた武蔵。

常勝無敗であった訳を知るヒントは、『五輪書』にあると思った。

 

266P 

「空を道とし、道を空と見る所也」

空を道、道を空。すなわち、一切の迷いがなくなった空こそが兵法の道の究極であり、兵法の道を朝鍛夕錬することによって空の境地に達することができる、としているのである。

現代においても、その道について朝に夕に精励し、たゆまぬ努力をつみかさねることによって、「空」の境地に到達できるのだろう。

 

「孫子の兵法」と同様に単なる兵法書ではなく、的確な状況判断など人生の自分の出来事に置き換えて観る哲学としての役割がある書であった。

 

3P 「はじめに」 から

剣豪・宮本武蔵は、六十数度に及ぶ真剣勝負に常に勝ち続け、生涯、一度として敗れたことはなかったという。その武蔵の常勝無敗の哲学を後世に伝える書が『五輪書』である。

『五輪書』は、合理主義に徹し、「勝つ」ことだけを目的とした実践的な兵法書である。

ただし、『五輪書』は単なる剣術や兵法の指南書にとどまらない。兵法の領域をはるかに超え、人生の哲学書として読むことができる。

『五輪書』には、自らの道を貫いて確固たる自己を生き、自らの経験にもとづいて書かれた書物ならではの説得力がある。その実践性と合理性は、普遍性を備え、いまこそ現代のわれわれが再読すべき、普及の名著である。

 

目次

第1部 宮本武蔵『五輪書』とは(いま読み直されるべき名著『五輪書』、宮本武蔵の生涯)

第2部 現代語訳と原文で読む『五輪書』(地の巻、水の巻、火の巻、風の巻、空の巻)

第3部 『五輪書』に学ぶビジネス哲学(ビジネス書として読む『五輪書』、『独行道』)

 

経営コンサルタント。高校講師、専門学校教員を経て独立。長年、経営、会計、金融、マーケティングなど幅広くビジネス教育に取り組むとともに、さまざまなジャンルで執筆・コンサルティング活動を行う。あわせて歴史や古典などをビジネスに活かす研究にも取り組んでいる。