【No.532】つかず離れずいい関係 和田秀樹 新講社(2019/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「岡目八目」のように、物事を客観的に見てみるとか、場面からちょっと離れて考えてみるような発想から、イベントや仕事などが成功に導かれるという考えは、自己啓発本にはよく見受けられます。

また「ヤマアラシのジレンマ」のように、親しくなりたくてあまりに近づき過ぎてしまうとお互いのカラダとココロとを思いのほかに傷つけてしまうということがあります。

生きていく上で人の間には、ある程度の距離感が必要ではないかということです。

つまり、良好な関係を維持するためには、「親しき仲にも距離(礼儀)があり」ですね。

 

3P

人と人との関係には、「ほどよい距離」というものがあります。少し離れて見れば、相手のいいところ、悪いところの全体が見える、そんな微妙な間合いがあるのです。

近すぎず、離れすぎず、そういう距離こそ、人間関係を良好なものに持続させます。

 

この「ほどよい距離」のとり方は、親子間や夫婦間、恋人同士、会社の同僚や上司、隣人など人とつきあうあらゆる関係に通じています。

 

ぼくは、ときどき意図的に独りになる時間を作っています。

友人との共有する時間も大切ですが、「孤独」の時間を持つことで知らず知らずのうちに自分の生活を豊かにしてきたと感じています。

観光をするとき、呉羽山を歩くとき、コーヒーを入れるとき、本を読む時、昼寝をするとき、車を運転するときなどにそんな時間はあります。

その間に仕事の解決するためのヒントや意外な奇抜な発想、面白くて楽しい企画(遊び)などを生みだし実行に移してきた副次的なメリットがあるから。

 

186P 孤独は自分を豊かにします。自分を豊かにする「孤独」な時間

「一人の時間」というのは貴重な時間なのです。自分の可能性を引き出し、伸ばすことができる大切な時間だからです。

 

190P

他人とのほどよい時間は、孤独はそんなに悪くないと気がついたときに自然に生まれてくるものだと思います。

 

 <目次>

まえがき

プロローグ いい人間関係は「ほどよい距離」がつくります

第1章 「近づくほどわかり合える」のウソ

第2章 嫌いな人がいなくなる「ほどよい距離」があります

第3章 恋も友情も「くっつきすぎ」は壊れやすい

第4章 人と人、少し離れると素顔が見えてきます

第5章 ゆるやかで自由な関係ですべてがうまくいく

第6章 離れていても「温かさを感じさせる人」ってどんな人?

エピローグ 「孤独」は自分を豊かにします

 

1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学心理学科教授。和田秀樹こころと体のクリニック院長。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問