老子は、孔子の論語と並ぶくらいに有名な古典だ。
中国古代の歴史を知るには、司馬遷の「史記」が有名である。
そのなかに書かれてあるところ、老子とは、老聃(ろうたん)であると。
姓は李、名は耳(じ)であり、聃とは字。
彼は、周という国の図書や公文書を保管する官吏であったという。
この老子には、為政者の政策から庶民の日常の心構えまでなどが書かれてあった。
例えば、万物の根源「道(たお)」、
戦争はやむをえない場合に限り、しかも最小限で行い、決して賛美するものではない。
足るを知る人は富む。
大器晩成。
上善は水のごとし。
千里の道も一歩から(千里の行も足下より始まる)。
知っていることでもまだわかっていないことがあると自覚する。
本当の賢者は賢さを人前で示さない。
無用の用。
など訊いたことや見たことがある言葉が多くあった。
これらは、今まで各種の本で引用され実用され現代にまでその意味と解釈が伝わってきているのだ。
哲学や思想、生活の知恵のほか、日本人の行動のよりどころとして、ぼくの心の中までじっくりとしみ込んでいることがよくわかった。
格言を読むと、テーマは何か、主旨は何かが一目で把握できる。
また頭の中で一瞬にしてその意味を想像することができる。
想うとき、悩むとき、考えるときに、これらを活用して生きていきたいものだ。
<目次>
はじめに
體道第一
養身第二
安民第三
無源第四
虚用第五
成象第六
韜光第七
易性第八
運夷第九
能爲第十 ほか
解説
序 今なぜ老子なのか
一 老子の成り立ち
二 老子の人物像
三 老子の日本への影響
四 老子と孔子の違い~「道」と「徳」の捉え方など~
参考文献
早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。
海外に進出し、日本および日本人が外国人から尊敬され、その文化が絶賛されているという実感を得たことをきっかけに、
日本人に影響を与えつづけてきた古典の研究を更に深掘りし出版企画を行う。
