課題本の「四日間の奇蹟」については、ミステリーというよりもファンタジー。
人との出会いや犯罪事件などいたるところで奇蹟が起こっていた。
人影が列をつくりゆっくりと歩み進むなどの風景描写の豊かさ。
ピアノの奏でる音色の表現力の高さがあった。
いまこの瞬間を大切に生きていくこと。
したいことやりたいことをして生きていくこと。
いつか迎える死を前にしても「今まで生きていてよかった」と。
幸せな死に方につながるものだと感じた。
一度さらりと読んだ。
もう一度読み返し描写力や筆力がある箇所や印象に残る文章を選び出した。
次に、DVDで同名映画を観て描き方、表現力などを確認した。
さらに、ショパンの子犬のワルツやノクターン第2番、別れの曲。リストのため息、そしてベートーベンの月光など、作中で千織が演奏した曲を聴いた。
しかもピアノの生演奏を聴きながら曲から醸し出された雰囲気などを想像し感じた。
最後に、この読書会に参加して課題本を基にして、自分の想いなどを熱く語り合った。
読書好き冥利に尽きる!
これ以上の読書の楽しみ方があったら教えてほしいものだと。
<目次>
一章 前日 至日没
二章 前日 夜
三章 第一日 奇蹟の始まり
四章 第二日
五章 第三日
六章 成就、終焉、そして再生
終章
1966年、札幌生まれ。東京大学文学部卒業後、レコード会社へ就職。洋楽部ディレクターなどを務める。その後、翻訳会社、雑誌編集部ほかへ勤務。
2003年『四日間の奇蹟』にて第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞を受賞、選考委員たちの絶賛を受けてデビュー
