【No.456.457】孤狼の血&凶犬の眼 柚月裕子 角川書店 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

映画化された「孤狼の血」とその続編「凶犬の眼」

関連しているので、先に「孤狼の血」から読んだほうがさらに面白い。

日頃、接していないヤクザVS警察やヤクザVSヤクザの抗争に、もう夢中になってしまった。

時間を忘れて読んでしまった。もう一気読み。

「孤狼の血」では、新人刑事の日岡(松坂桃李さん)とヤクザと癒着しているマル暴刑事の大上(役所広司さん)の暗躍がヤクザと警察の間で繰り広げられる。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」孫子の兵法が思い出された。

この日岡や大上に共通することの一つには、「情報」を大切にしていること。

相手との交渉の前には、戦うための武器や交渉カードを持っていることが大切。

その意味を知ってか知らないが、結果的にはそれを重要視して事が運んでいくのだ。

 

正義よりも仁義を重んじる社会がある。

血で血を洗うような抗争が永遠に続かないように願いたい。

恐ろしくも筋を通す人たち。

それぞれの筋は、時にはぶつかり、時には支え合う。

ぶれない筋は、代々受け継がれていくものであった。

次編を期待したい。

 

 <「孤狼の血」目次>

プロローグ

第一章から十三章

エピローグ

解説 茶木則雄

 

 <「凶犬の眼」目次>

プロローグ

一章

二章

三章

四章

五章

六章

エピローグ

 

1968年、岩手県生まれ。山形県在住。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。

他の著書に『最後の証人』『検事の死命』『蟻の菜園アントガーデン』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』など

 

No.456】孤狼の血 柚月裕子 KADOKAWA(2017/08

No.457】凶犬の眼 柚月裕子 角川書店(2018/03