【No.447】異形のものたち 小池真理子 角川書店(2017/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

甘く冷たい戦慄が本能を歓喜させる。

小池真理子らしい男と女にまつわるお話。

しっとりとひんやりした幻想的で怪奇的な短編集。

どの物語にも共通するものが、こちら側とあちら側を繋ぐ異形のものたち。

この世のものではない彼らは、こちら側と隣り合わせでそこにいる。

こちら側に何かを訴えかけている。

怖くて背中がぞっとするだけではない。

それが愛おしい人だったら、どこか懐かしく妖艶なるものになるのか。

「森の奥の家」は、このなかでも特に哀しくて切ない結末だった。

 

 <目次>

  

森の奥の家   39

日影歯科医院   77

ゾフィーの手袋   121

山荘奇譚   163

緋色の窓   207

 

 

1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で第5回島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で第19回柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、13年『沈黙のひと』で第47回吉川英治文学賞を受賞