40P「夕食を食べ終えた頃、庭から叔母の嬌声が聞こえた」
「桃」
日常におけるあるときを取り上げて話が進んでいく。
当たり前のようにあるこのひと時が、実は当たり前ではなかった。
官能の秘密を抱えながらときが過ぎていく。
なにか可笑しいような非日常に興味を抱くのは自分だけじゃないはず。
読んだ後にもう一度その箇所を読み返したくなるような余韻が残る短編集。
<目次>
鈴の音
桃
ナイフ
空に住む木馬
青空クライシス
王と詩
1966年徳島県生まれ。二松学舎大学博士後期課程修了。博士(文学)。四国大学教授。「青空クライシス」で第14回三田文学新人賞受賞。
