【No.428】常識は凡人のもの 管見妄語 藤原正彦 新潮社(2018/01) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

藤原正彦さんは、日本を代表とする教養人だと感じた。

以前『国家の品格』がベストセラーとなった。

父親は、作家の新田次郎さん。

 

「夏目漱石の『こころ』の中の先生の自殺と三島由紀夫の自殺の関係性は?」

「紫式部の源氏物語と清少納言の枕草子の差異について?」

などと外国人に訊かれても、自国の文化、歴史等を理解しているので外国語で上手に渡り合えることができる。

また、例えば、アルゼンチンの人と出会ったときに「メッシとマラドーナの国だ」とすぐに反応できるようなそんな常識を持ち合わせている。

 

「国際会議では、日本人に発言させることとインド人を黙らせることが最も難しい」と言われる。

しかしながら、日本人である藤原さんを会議で黙らせるのが難しいと思う。

ロシア人に対して「サンクトペテルブルグの人は、ドストエフスキーやプーチンのように暗い人ばかりかと思った」と言える英国人のようなユーモアのセンスも身につけているから、

藤原さんは、世界に十二分に通用する本物の教養のある日本人だとぼくは感じた。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 自分で決められない国(灰色の世界、イタリアの小さな村で ほか)

第2章 グローバリズムの欺瞞(冬の攻防、半人前国家 ほか)

第3章 人類の余りにもむなしい姿(私の奥の手、グローバル教育の行き着く先 ほか)

第4章 確固たる自信のない人(読書ほど得なことはない、蘇る昭和 ほか)

第5章 祖国のためにありがとう(頑張って下さい、ありがとう、巨人の国 ほか)

 

 

1943年旧満州生まれ。お茶の水女子大学理学部教授。数学者。著書に「若き数学者のアメリカ」「遥かなるケンブリッジ」など。