成熟していない無花果を食べたように後味はまずいが。
綿矢さんらしく繊細でかつ洗練された言葉や表現がふんだんに文の中で使われているのは読んでいて気持ちよかった。
大人になってもまだずっと中学からの思いを続けていけるのは、男とは付き合ったことがないから、自分の頭の中でどんどん美化されていくからか。
理想で憧れのイチを諦められない気持ちと、
現実に好きだと言ってくるニを受け入れられない気持ち。
どちらにも共感できるようでそうでもない。
振り向いてくれない一番好きなイチ彼と、自分を好いてくれるけど自分のタイプじゃない二彼との間で揺れ惑っている。
それ以外の第三者の選択はないのか
→ヨシカは周りが見えていないからありえない。
まずは、男と気軽に付き合ってみてよ!
経験を積んでいけばわかるから。
理想を追い求めるよりも現実的には、自分を好きになってくる人とおつきあいしたほうが幸せになれるのかも!と人生経験を踏まえてぼくは感じた。
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年「インストール」で文藝賞を受賞しデビュー。04年「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞
