【No.373】シェアハウスかざみどり 名取佐和子 幻冬舎(2015/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

屋根の上の風見鶏が特徴的なシェアハウス。

こんなシェアハウスに住めたら!

なにかうらやましくて心地よい感じ。

期間限定でやって来た住人たちは、年齢も性別もバラバラです。

何かイワクがありそうな事件が起こります。

そんなような予感が最初から推測されますね。

おわりにすべてわけがわかります。

関わった人たちの再生物語へとつながっていきます。

そのつながりにはある作為があってほのぼのとして心温まりますよ。

 

 

 

 

もし性別も世代も越えて認め合える楽しく過ごせる仲間がいたら。

いままでどんな過去を抱えていようと、

いまどんな環境にいようと、

その人はその人らしくいてよいのだよと、

優しく背中を押してくれる未来に続くような内容がぼくは好き。

 

 

 

 

321P

「ベイリー邸の風見鶏の下で誓った絆は永遠となる」

 

 

 

 

 <目次>

序章 5

ヒーローはここにいる 9

わたしの竜宮城 75 

ハッピーバースデー 143

風見鶏に願いを 209

クリスマスのシェアハウス 281

 

 

 

 

 

兵庫県生まれ。明治大学卒業後、ゲーム会社でRPG制作に携わる。退社後、フリーとなり、ゲームシナリオ以外の執筆をはじめる。

「ペンギン鉄道なくしもの係」でエキナカ書店大賞を受賞。ほかの著書に「交番の夜」「君の卒業式」など

 

 

 

 

 

279P

善意は報われる。誠意は伝わる。だから、自分も誰かのしあわせを願っていい。誰かを助けたいと思っていい。動かなかった後悔より、動いてする後悔の方が楽だと信じよう。

有はゆっくり風見鶏を振り仰ぎ、心の中でつぶやく。

―俺はしあわせ者だ。

長い長い迷い道の出口を、今、ようやく見つけた気がした。