より良く生きていきたいし、いつかより良く往きたい。
そのために、ワクワクドキドキする機会があったり、たまには将来の不安を和らげられる行動をしていきたいものです。
人に支えられることがままあり。加えて、ひとを超える存在があればさらに気持ちが楽になるのかな。
日本人は、無宗教ではありません。
家には、神棚や仏壇があります。正月には神社に初もうでをし、人が亡くなったら葬式が執り行われ、お盆にはお墓参りをします。
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日本人の言う無宗教とは、「私は別に、人の誇れるほどの信仰心は持っていないよ」っていうこと。「宗教とはまったく関わらない」ってことではないんです。
生きていると宗教という要素を入れないと究極的にはわからないことがあります。
宗教に対するいくつかの疑問が少しずつ溶けはじめてきました。
今まで感じてきた疑問を解くための一助となる本です。
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これまで、宗教が存在しない国や民族は発見されていません。それは、宗教が世界中のあらゆる人々の暮らしの中に溶け込んできたことを意味します。人類はこれまで、宗教とともにその歴史を重ねてきたのです。
宗教について学ぶということは、この世界について学ぶことでもありますし、人類について学ぶことでもあります。宗教は私たちの暮らしに深く浸透していますから、それについて知らなければ、物事を本当には理解できない可能性があります。(文化、社会、歴史など)
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人間は、根本的に「人間を超えたもの」をどこかで必要としているんじゃないかなって。
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民主主義という仕組みで人間が自分たちで決めても、それだけではどうも納得いかないんですよ。やはり神などの超越的存在に保証してもらうことで、安心できるんです。
宗教っていうのは、その「収まり」みたいなものではないでしょうか。
宗教とは、社会を作るための根拠であり、道徳や倫理観の根拠です。
<目次>
まえがき
第1章 「無宗教」という宗教を大切にする日本人(信者でもないのに、教会へ行ってもいいの?、そうは言っても、宗教は日常と関係ないよね…? ほか)
第2章 日本の「仏教」は流行から始まった(なんでお葬式だけ仏教式一択なの?、亡くなるとつけられる戒名って何? ほか)
第3章 日本文化に根づく「神道」(神さまが実は仏さまと同じって、どういうこと?、八百万の神々はどこから来たの? ほか)
第4章 「ユダヤ教」と「キリスト教」、世界宗教のマーケティング(どうすれば宗教は信じてもらえるの?、神の奇跡って、あるの? ほか)
第5章 シンプルだけど複雑な「イスラム教」(どうしてイスラム教は、日本人となじみがないの?、イスラム教って、よくわからないんだけど… ほか)
エピローグ
1953年、東京都生まれ。宗教学者、文筆家。1976年、東京大学文学部宗教学科卒業。1984年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在は東京女子大学非常勤講師
著書に「戦後日本の宗教史」「葬式は、要らない」「人は死んだらどこに行くのか」など。
