【No.330】老年の品格 三浦朱門 海竜社 (2010/12) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

笑いやユーモアを持ちながら、人生を歩んでいきたいものです!

 

 

たまにジョークも言いながら、その場の空気を柔らかくしていったほうが、精神的にもよいのですね。

 

 

「肩意地を張って生きていくと疲れますよ」と気づかせてくれました。

 

 

笑われる人になろう。

 

年輪の余裕や知識、経験を愛とユーモアで包んで。

 
 

 

 

「人生を豊かにするユーモアの力、笑いは違いを超えて、人をソフトにくっつける接着剤。老年の品格につながる、愛情を基盤としたユーモアや笑いについて綴ったエッセイ集」

 

 

 

1926年東京生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。作家。文化庁長官などを経て、日本藝術院院長。第14回産経正論大賞受賞。文化功労者。著書に「箱庭」「不老の精神」など多数。平成29年2月3日逝去

 

 

 

「人生が楽になる笑いの3要素」おかしさを発見する三つのポイント

第一に、おかしさを発見するには、知識が必要である。

第二に、ユーモアのセンスは、広い視野を持つことだろう。

第三は、自分の視点を少しずらして見ることである。

つまり笑いの効用というのは、厳しい現状からの脱却であるが、その手段としては、

 

第一に、多くの体験をして、つまり老人の場合は自然に、そういう結果になるのだが、笑いの元となる矛盾の発見ができやすいための、豊かな経験の蓄積がある。(自体の総合的把握)

第二に、現在の状況から一歩引いた、冷静さを持つことである。そうすることで、直面している問題が立体的に見えてきて、そこに矛盾もそれへの対策も発見できる。(対象をより客観的に見ようとすること)

第三に、対象ではなく、現在の問題に苦しんでいる自分を第三者的に眺めて、その苦しみなるものが、習慣的なものであって、少し立場を変えて眺めれば、そこには芸術も笑いも生まれる、ということである。(自分を客観的に見ようとすること)

 

 

 

 

「違いに敏感になって、笑いを発見しよう」

つまり私たちはもっと、個人の、そして家庭の、地域の、職業の、あるいは社会の、国家や民族の違いについて敏感になるべきで、その違いを見て見ぬふりをするのではなく、その違いに積極的に関心を持ち、その中で、自分は、そして、わが社は、そしてわが国はどう行動すべきかを考えるとき、そこに深刻な問題を見出すのではあろうが、やはり笑いを発見するようにすべきであろう。

それが日本のこれから国際的に生きる道である。

 

最初に使った例、村松剛がズボンをはかずにバスに乗ろうとしたことは、当人にとっては、大失敗だし、どうやって、家までズボンをはきに帰ったかを思うと、同情せざるをえないが、やはりそれを笑いながらも、私たちもまたその種の失敗をしているのだと、自分をも笑うことで、つまり人生をより柔軟に生きる術を見出せることであろう。