映画を見てから本を読みますか?
それとも、本を読んでから映画を見ますか?
そのきっかけはどちらでもよいと思います。
要は、その人にとって楽しむことができればよいのです。
例えば、あとで本を読んでいると、出演者の演技を頭で何回も再生しながら、活字を追って彼の姿が自然に浮かんできます。
例えば、先に本を読んでいると、あの意味はこうだったのか、具体的にそれがどうだったのかと確認をしながら、字幕の行間を見ることができます。
ぼくならば、先に本を読んでから、頭の中でいろいろと想像を膨らませてから映画を見たい派です。
老漁師のサンチャゴの独白が長く続きます。
彼の心理描写から、まるで自分がそこにいるかのような臨場感をもってぼくを鋭く煽っていきます。
だから、ぼくは読み進めるスピードが自然と高くなりました。
太く短い人生のような、花火のような成功とのその逆との間のギャップが大きい。
巨大カジキマグロと漁師との三日間の死闘。
舟にくくりつけた獲物を廻るサメとの激闘。
試合で完全にうちのめされノックダウンした敗北者のような哀愁がただよう小舟。
サンチャゴは、絶望のどん底におとされます。
小さな港にたどり着いたあとには、大きな魚の骨が残るのみ。
でも、彼には、死闘と激闘という大きな経験が残ります。
それらを、自分の滋養として、あの「小さな少年」に熱く語りながら伝えていってほしい。
以下は、本の紹介から記載しました。
「キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく…。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。」