ミュージック界の大御所、小田和正さんの独白。
よくここまでの彼のことが書けれたのかとまったくもって感心してます。
こだわりのある彼の本音を暴き出せれたのかと考えるとすごいことだなと!
話ずらく嫌われるようなことまでしゃべらせることができたわけは?
「小田」と呼び捨てにできる人は、音楽界にも世の中にもなかなかいません。
それほど親交が深く仲がいい。
そうであることが文章の中で随所に表れていてよくわかります。
信頼感、信用度がある小貫さんからインタビューを受けている小田さんの笑顔が簡単に想像できます!
生まれ育った横浜の街への思いを語ったり、
オフコースというバンドに関わる当時の彼の思いの回想だったり、
背景事情に興味のある方なら一読の価値が有る本だと思います。
<目次>
プロローグ
第1章 放任主義の次男坊
第2章 グラウンドと風の音
第3章 仙台―赤い鳥との出会い
第4章 建築への訣別
第5章 スリー・アンド・ツー―五人のオフコース
第6章 ザ・ベスト・イヤー・オブ・マイ・ライフ―四人のオフコース
第7章 ファー・イースト・カフェからの挨拶
第8章 映画は人生最大の「企画」
エピローグ
〈小田和正〉1947年横浜市出身。早稲田大学理工学部建築科修士課程卒業。73年にオフコースとしてデビュー。89年の解散後もソロとして活躍。
〈小貫信昭〉1957年東京都生まれ。音楽評論家。日本のポピュラー・ミュージックを中心に執筆活動を行う。
8P
もちろん、結果は痛快なYESだけはない。後に後悔を残す、つまり、NOも存在した。この本の中では、そのNOに関しても、積極的に語っている。しかし、後ろ向きな響きはない。YESとは、結果を生んだ。満足も生んだ。つまり、それはすでに消費されてしまった時間を意味する。しかし、NOはこれから蓋を開け、どのようにでも使える時間でもある。本の中で、小田和正は。ややもすると屈辱を伴うとも限らないNOに対しても、積極的に口を開いている。つまりすべては、この本の、その最後のページのさらに先に続く、彼のこれからの人生にかかっているのだ。
127P
小田は曲作りに関して、不思議な感覚を得る。それは、「自分じゃやらないだろうということを、無理やり自分に引き寄せてみた時」に起こる、そんな“現象”なのだと言う。下世話にいうなら、、「ヒットの法則」のようなもの。
