No.241 新しい道徳「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか 北野武 幻冬舎 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



お笑いの「ビートたけし」ではなく、映画監督名でも使われる「北野武」という名前で書かれてあるから彼の本気度が十分に窺えます。



北野武さんらしい、彼の考え方や生き方がわかります。



彼は自分のことをよく分かっていますね。



同意できるところもあれば同意できない箇所もあります。



でも、自分の道徳感を持っている真剣な彼の生き方に憧れます。




内容がどうであれ、自分の本音を語ってくれる人が面白いのです。






8P「道徳がどうのこうのという人間は、信用しちゃいけない」






191P「古くさい道徳を子どもに押しつけたって、世の中は良くなんかならない。そんなことより、自分の頭で考え、自分の心で判断できる子どもを育てる方が大切だろう。

そのためには、まず大人が自分の頭で考えることだ。

道徳を他人まかせにしちゃいけない。

それがいいたくて、この本を書いた。

あとは自分で考えてほしい。」







北野さんが書く文章を読んでいると、たくさんのいろいろな分野の本を読んでいる方だとわかります。




少なくとも良書を選んで読んできたことがよくわかります。





「北野武読書法」を語らせたら、面白くてためになるじゃないかと思いますね!






 <目次>

はじめに 

第一章 道徳はツッコミ放題

第二章 ウサギはカメの相手なんかしない

第三章 原始人に道徳の心はあったか

第四章 道徳は自分で作る

第五章 人類は道徳的に堕落したのか?

おわりに





◎1947年東京都生まれ。漫才コンビ「ツービート」で一世を風靡した後、テレビ、ラジオ、映画や出版の世界でも人気を得る。映画監督としてもヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞






87P

ひとつの知識を本物の知識にするためには、何冊も本を読まなくてはいけない。それは今も昔も変わらない。インターネットで手軽に知識を得ることはできても、手軽に得られるのは手軽な知識でしかない。ハリボテの知識だ。知ったかぶりが増えただけのことだろう。




ぼくは、以下のこの文章にとても共感しました。

(そうであってほしいし、そうであるのではないかと思います。)


◎149P

不思議なもので、成功する芸人は例外なく、あいさつをきちんとするし、それなりの礼儀もわきまえているものだ。人当たりもいいし、ADに横柄な態度をとることもない。

芸人には芸人の道徳ってものがあるわけだけれど、それを細かく教える必要はないし、教えたってなかなか身につくものじゃない。

ところが、向上心があれば、そういうものは自然と身につく。

芸人に限らず、どの世界でも成功する人間は、だいたいそういうもんだろう。

人間社会の中で、上に行こうとする奴は、放っておいても道徳的になる。

そうでないと、上には行けない。