「だから、生きる。」
短いながらつんく♂さん想いが詰まった言葉だなと。
これを見たときに、ぼくはその理由を無性に知りたくなりました。
シャ乱Qのボーカルであり音楽プロデューサーのつんく♂さん。
彼が輝いてきた経歴を知っているからこそ、彼がなにを今思い考えながら、そして、これからどう行動していくのか大変興味があります。
歌手として不可欠な「声」をなくした彼の本音を知るためには、直接話を聞けばいい。
しかしながら、彼を知る方法としては、彼の言葉を綴った本を読めばわかるはず。
手術の前に彼が最後に言葉にしたのは、奥さんの名前でした。
つんく♂さんの半生と咽頭癌との闘いを綴った、愛と感謝が詰まった感動の一冊です。
<目次>
序章 新たな一歩
第一章 最後のステージ
第二章 終わりのない悪夢
第三章 仕事漬けの日々
第四章 守るべきもの
第五章 永遠の別れ
終章 未来へ続く扉
◎1968年生まれ。大阪府出身。総合エンターテインメント会社〈TNX株式会社〉代表取締役社長。著書に「LOVE論」「一番になる人」など。
◎208P
自分が歩いてきた道に、後悔が一つもないと言ったら嘘になる。
でも、僕は壇上にいる間、自分は幸せだと心から感じていた。
舞台に立っているのは僕一人だったけれど、家族みんなでステージに立って、手をつないでいるような、そんな気分だった。
僕は決してひとりじゃない。
生きてさえいれば、人生には、何度でも新しい扉を開くチャンスがあるのだ。
今この場にいる近大の新入生に、「これが間違いだったとかやっぱりああしておけばよかったとか過去を後悔するのではなく、失敗を含めていろいろあったけど、結果的にこの道を歩いてきてよかった。この道を歩いてきたから、今こうしてここにいる。だからこんな経験が出来た。だから○○と出会えた。そう思えるような、そんな人生にしていこうよ!」と心で語りかけていた。
もちろん、自分自身にもだ。
◎220P
そして、最後に。
今の僕がこの本を通じて言いたかったこと。
長々いろいろと書いてきたけど、突き詰めれば、実はたった一行なんだよなぁと思う。
「僕は妻を愛している。子供たちを愛している。だから、生きる。」
ただ、それだけだ。