☆人間の分際 曽野綾子 幻冬舎(2015/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



「なぜ一生学ばなければならないのか?」


「人生の成功とはなんぞや?」


「どうやったら幸せに過ごせるのか?」……等々。



その答えを常日頃からふと探し続けています。




人生の先輩たちや歴史上の人物の言動などから、そのヒントが得られるものだと信じていますし、得られたいと目を向けているのです。









分際とは、身の程を知ること、身の丈に合った暮らし方をすること。




例えば「足るを知る」。


これは、実は最大のぜいたくなのだということがだんだんと分かってきたようです。







はっきりと物事を発言される曽野さんの本音は、実際の本を読むとわかるものですね。




よいことばかりではなくて、あえて苦言を呈してくれる人。

どの世の中でもどんな社会でも必要なのですよ。


その声を聴くことができるこころを持っていたいな。






例えば「愛」


彼女を成り立たせているキリスト教の精神が、一環としてぶれずに一本筋が通ってこの本の中にも流れています。









これは他の本からのエッセンスの抜粋で成り立っています。



全部には賛同できないけれども、「その通り!」と思わずうなりたくなる箇所が多いな。




もっと深く知りたいから、曽野綾子さんの他の作品も読みたくなりますね。






 <目次>

まえがき

第1章 人間には「分際」がある

第2章 人生のほんとうの意味は苦しみの中にある

第3章 人間関係の基本はぎくしゃくしたものである

第4章 大事なのは「見捨てない」ということ

第5章 幸せは凡庸の中にある

第6章 一度きりの人生をおもしろく生きる

第7章 老年ほど勇気を必要とする時はない





◎1931年東京都生まれ。聖心女子大学卒。作家。NGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」(通称JOMAS)を始め、2013年代表を退任。著書に「老いの才覚」など。






171-173P「感謝することが多い人ほど幸せになる」

感謝は現実問題として、若い世代ではあまり身につかないものなのである。若い時には、自分に与えられた好意や幸運を、なかなか正当に評価することができない。よい結果が出たのは自分の素質や能力の結果だと思いがちなのである。(中略)


考えてみると、「感謝の人」というのは、最高の姿である。「感謝の人」の中にはあらゆるかぐわしい要素がこめられている。謙虚さ、寛大さ、明るさ、優しさ、楽しさ、のびやかさ。だから「感謝の人」のまわりには、また人が集まる。「文句の人」からは自然に人が遠のくのと対照的である。




176P「成功した人生とは何か」

しかし私の考える「成功した人生」は、次の二つのことによって可能である。


一つは生きがいの発見であり、もう一つは自分以外の人間ではなかなか自分の代替えが利かない、という人生でのささやかな地点を見つけることである。







224P「死を考えることは前向きな姿勢」

死は願わしいことではありませんが、必ずやってきます。願わしくないことを超えるには、それから目を逸らしていては解決できません。死は確固としてその人の未来ですから、死を考えるということは前向きな姿勢なのです。