信州の美しい風景描写が素敵!
「0」のあとの一止とハルのその後の物語を知っているからこそ、彼らの過去のエピソードを知ることで、ほのぼのとした優しい気持ちになれます。
心に響く言葉の数々に温かい気持ちになれるシリーズです。
彼らのような
思いやりの心を持った
真摯で
まっすぐで
優しい人になりたい!
<目次>
有明 5
彼岸過ぎまで 61
神様のカルテ 110
冬山記 173
◎1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県の病院にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は2010年本屋大賞第二位となり映画化もされ、150万部を超えるベストセラーとなる。
◎110P
「信州の夏の夕焼けはひときわ美しい。
暮れゆく太陽が、北アルプスの無骨な稜線にさしかかるころ、空は目もくらむほどの朱に染まる。西を染め抜いた朱の色は、茜色から橙色へと光を落とし、青、藍と移り変わって濃紺の東の空へと連続する。東を切り取る美ヶ原の稜線には、すでに夜の気配が濃い。
日常を彩る束の間の非日常は、光と色の饗宴である。」
◎160P
“ヒトは、一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし本は、また別の人生があることを我々に教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人生を体験できる。そうするとたくさんの人の気持ちもわかるようになる”
◎204P
榛名は苦笑を微笑にかえて、
「生きていればときには、山に逃げ込むことだってあります。でも山が好きなら、ここを悲しい場所にしないでください。山は、帰るために登るんですから」