「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの 室生犀星」
読んでいるときにぼくはこれを思い浮かべていました。
これは遠方にあって故郷を思う詩ではなく、上京した犀星が、志を得ず、郷里金沢との間を往復していた苦闘時代に帰郷した折に作った詩。
故郷は、ふと立ち止まって気にしないとうまく見えてこないものだろうか。
豊かな自然の恵みをふんだんに享受していること、
当たり前に広がっている田園風景などの景色が実は当たり前ではないこと、
絹織物業や高岡銅器などのように連綿と続いている伝統工芸の影で革新的な力が働いていること等々。
無彩色だと思っていた故郷にふと光を当てて見てみると、思いがけない色がどんどんと浮かび上がってくるものです。
「車は1人に1台」、「真面目、生真面目、くそ真面目」、「富山の有名人BIG3 立川志の輔、室井滋、柴田理恵」、「仏壇にお金をかける」、「昆布消費量が多い」等等。
読んでいて「そうだ!やっぱり!」とうなずくほどに面白い!
富山県民ならはたと納得する箇所が満載なのです!
客観的、多面的、根本的によくこれだけのことを調べたものだと思いますね!
よくここまでやった、えらいぞとほめてあげたくなります!
県外の人に対しては、富山の魅力を強くアピールできる本です。
逆に、富山県民に対しては、いぶし銀のような富山の素晴らしい宝物を再発見できるような本です。
<目次>
はじめに
1 富山が一番やちゃ!編
2 なーん―方言編
3 あんた、なんしとんが?―習慣編
4 美味しいから食べてみられ―グルメ編
5 遊びにいかんまいけ?―県民性&レジャースポット編
6 なんちゅー、寒いが!―立地、雪国編
7 みんな知っとっちゃ―自慢・有名人編
8 こんな時代もあったがいねー―学生生活編
おわりに
画:若(わか)さん
富山県在住漫画家兼イラストレーター。世界一富山を愛する女。挿絵やコミックエッセイ、キャラクターデザインなど様々な分野で活躍。現在富山を愛する一枚マンガを連載、配信中。
