途中下車 パニック障害になって、息子との旅と、再生の記録 北村森 河出書房新社(2012/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



「自分を見つめ直す時間を持つことが、人を成長させる」



「どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間は、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間となる」




彼の体験からは、ぼくは身につまされる思いがしてなりません。



周りの人やご家族の苦労も推し量ることができます。





心と体の乖離もあって、パニック障害となってしまった主人公。



病気になってから立ち戻ることができれば、以前より強くなるのであろうか。



人生は少し遠回りしてもいいんじゃなかろうか。



今まで生き急いでいたように忙しかったから、すこし立ち止まって休んでもいいのではなかろうか。




目標に向けてただやみくもに前に進むよりも、ちょっと立ち止まってみたら周りがすこし見えてくるのです。




自分ひとりだけでは生きていけない。




身近な家族が気づかせてくれた「家族の絆」




間近にあった大切なものを、心を亡くして見過ごしてきたのですね。




病気にならなければわからなかったことなのですが、病気になったからこそと考えることができれば!





彼と息子との旅行のため、黙って百万円を渡してくれた奥さんは素敵!





「電車や地下鉄に乗れない」 日経トレンディの敏腕編集長を突然襲ったパニック障害。



会社を辞め、息子とのふたり旅を何度も繰り返しながら、病気と闘い、家族の再生を目指した実体験を綴っています。






 <目次>

序章

第1章  はじまり

第2章  突然起こったパニック

第3章  息子と初めての長旅

第4章  退職、立山へ

第5章  「とうたん、無職だから」

第6章  「パニック障害」と診断されて

第7章  元の木阿弥

第8章  一年ぶりの地下鉄

第9章  元編集長の賞味期限

第10章 スイッチをオフにする

第11章 沖縄行きの飛行機

第12章 家族の絆

終章





◎1966年富山県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。1992年日経ホーム出版社に入社。2005年から2008年春まで日経トレンディ編集長を務め退社。

現在、商品ジャーナリストとして、原稿執筆、メディア出演、講演活動、地域おこしのアドバイザー業務などに携わる。サイバー大学客員教授(ITマーケティング論)





「最後に、百万円ちょうだい」

それは息子との旅だった。家族を取り戻すための旅であり、自分を取り戻す旅でもある。お願いだからと私は繰り返した。

私と息子の二人旅は、こうして始まった。旅することだけでなく、私の再生も家族の再生も、そのときから始まった。

本書は、そんな私と家族の実体験を基に構成した。息子との二人旅を何度も繰り返しながら、パニック障害と闘い、家族の再生を誓う、私の歩みを綴った。







パニック障害を完全に忘れるとまではいかないまでも、日常生活にさほどの支障をきたさなくなるまでは来た。あとは、自然に忘れていくことができればいいと、のんびり構えている。

将来なにが起こるかは想像がつかないし、ずっと平穏でいられるとも思えないが、この何年かを過ごして、私たちは会話の多い家族になったのは確かだった。