☆ルール 堂場瞬一 実業之日本社 (2014/12)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



285P「僕たちは、死んでも構わないと思っているだ」




明日にも、将来においても、何が起こるかは誰もわからない。



だからこそ、



「素晴らしい人生だったよ」



「やりたいことをやったから満足」



「本や人とのご縁が深まってとても楽しかったよ」



「面白い一生だったね」……。




などというような素敵な言葉を抱きながら、毎日を生きていきたいものです。








 <目次>

第一部 復帰

第二部 苦闘

第三部 復活の日

第四部 再びの栄光へ

第五部 闇と光







◎1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、意欲的に多数の作品を発表している




124P

竜神を通俗なハンサムと評するのは簡単だが、それだけではないのだ。勝利への強い意志、今まで積み上げてきた練習が支えた自信、しかし自分を客観的に、厳しく観察できる能力。それらの複雑な内面が滲み出て、強い表情を作っている。最近の日本人にはすっかり見られなくなった顔つきで、往時の侍はまさにこんなイメージだったのではないか。

私が女だったら、すぐにでも結婚したい。




285P
「僕たちは、死んでも構わないと思っているだ」

突然、ライコネンの口から飛び出した「死」という言葉に、私はぎょっとした。ライコネンの眼差しは真剣で、冗談を言っているとは思えない。

「トップレベルに近づけば近づくほど、目標のレベルは高くなるんだ。メダル一つでは満足できなくなって、次のメダルが、あるいはもっと輝くメダルが欲しくなる。そうやって選手たちが競い合う姿を、観客も望む。僕たちは、見せ物なんだから」

「見せ物って……」

「僕たちを支えてくれるのは、観客なんだ。彼らの懐から出る金が、僕らのキャリアを支えている。期待は裏切れないんだよ」

「プレッシャー?」

ライコネンが無言でうなずく。唾を呑んだが、いかにも億劫そうだった。