山内桜良さんや志賀春樹さんらの想いなどを、男女や世代、異業種間でじっくり語り合いたいな。
例えば、読書会の課題本としたいような素晴らしい本。
ぼく以外の感想も聞いてみたい。
ラスト40ページは感涙!!
タイトルの重みがしっかりと受け止められます。
「内容が濃い選択した人生」
(ぼくはこの著者さんの作風が好き。)
ぼくはまだ1回しか読んでいません。
それだけでは、主人公たちを深く分かりあえていないような気がします。
もう一度最初から読みたいな。
情景や心理描写も素敵。
もっと意味をわかりたいし、彼らのそば近くでいたいから。
共感できる人に想いをつなげていきたいな!
◎兼業作家。高校時代より執筆活動を開始。大阪府在住。『君の膵臓をたべたい』がデビュー作
◎15-16P
彼女の姿の向こう、夏の空はまだオレンジとピンクとほんの少しの群青の間で僕らを照らしている。
手を振り返さず、僕も今度こそ彼女に背を向けて家に帰る。
騒がしい笑い声がしなくなって、空の群青が占める割合が少しずつ増えてきて、僕はいつもの道を歩く。きっと、僕が見ているいつもの帰り道と彼女が見るいつもの帰り道では、その一歩一歩の見え方がまるで違うのだろうなと思う。
僕はきっとこの道を卒業するまで歩き続けるだろう。
彼女は、あと何度同じ道を歩き続けるのだろう。
◎187P
「????くんの名前も君によくあってるよ」
「……どうかな」
「ほら、死が横にいる」
彼女は得意気に笑いながら僕と自分を交互に指差し、そう冗談を言った。
その言葉を聞いて、僕はそれまでの会話を全て飛び越え、やっぱり今日の彼女はどこか変だと、またそう思った。
◎281P
汗で濡れた顔を風がなでる。
僕と恭子さんは向かいあって、目と目で確認しあったあと、同時に笑った。
「さて、じゃあ桜良の家に行くか!」
「そうだね、桜良が待ってる」
僕らはうわははっと笑いながら、長い階段を下りた。
もう、怖いとは思わなかった。
