ある古書店で篠川栞子さんと本について語りあえたら楽しいだろうね。
「第一巻」にも出てきた太宰治の『晩年』を巡って何とも言えず込み入った展開が続きますよ。
事実に深く考えさせられたり、過去のいろんな出来事を反芻しながら読み進める必要がありますね。
次の「第七巻」が面白い!
最終巻!?をすぐにでも見たくなるような強烈的な終わり方がとてもにくいです。
<目次>
プロローグ 5
第一章『走れメロス』 13
第二章『駈込み訴へ』 115
第三章『晩年』 203
エピローグ 302
◎古書にまつわる謎を解いていく、ビブリオミステリ『ビブリア古書堂の事件手帖』がベストセラーとなる。ホラーからファンタジーまで、幅広い作風で縦横に活躍中。
51P
「お前はきりょうがわるいから、愛嬌だけでもよくなさい。お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい」
56P
「自信モテ生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」
110P
「セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いつどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう」
283P
「好きなものがあって、もっと好きになりたいけど、どこから手を着けていいか分からない……もっとできる人には絶対追いつけないって気持ち、栞子さんには分からないでしょう。自分は口下手で不器用で、本のこと以外なにもできないって思いこんでたけど、わたしから見たら違うんだよ。栞子さんは自分を信じてる……駄目な自分も素直に認めてる。つい嘘をついて、自分を大きく見せたりしない……」
嘘というのは栞子さんの「相談に乗ることがある」と自慢するようなことだろう。自分を大きく見せたかったのだ。
「あなたはなんでも持ってる。自分の欠点ごと、ちゃんと好きになってくれる彼氏まで……自分がどれだけ勝ち組か、自覚していないだけ」