★サナキの森 彩藤アザミ 新潮社(2015/01)★ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



表紙から、背中が寒くなるようなイヤな感じがしました。



初めは読みにくかったけれども、段々と中に引き込まれました。



作中作には旧字体があり「冥婚」などドロドロッとした内容。



そうなのにもかかわらず、読後感は意外とさらっとしていました。



そんなホラーミステリーです。





◎1989年、盛岡市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年、『サナキの森』で第一回新潮ミステリー大賞受賞







280P


―深い森の奥處。うら寂しい、あの小夜告村―


来た時と同じように、「サナキの森」の最終ページに手紙を挟み込もうと本を開いた時。一陣の風が吹いて手紙を飛ばされそうになってしまった。


黄ばんだページが音を立ててばらばらと捲られ、虚実入り混じった黒い活字が叫んでいる。


風の仕業、と片付けてしまうのはいささか外連味に欠けるだろうか?


私はくすりと笑って、鞄に本を仕舞う。


帰ったらこの本を、もう一度祖父の書斎で読み返そうと思った。