☆精鋭 今野 敏 朝日新聞出版(2015/02)★ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。




人との出会いがこんなに人を成長させてくれるのか。




熱くてまじめで真っすぐな「柿田亮」巡査の成長を見ながら感動することができてうれしい!




警察官の中にこんな正義感あふれる人が、ぜひともいてほしいと思います。





33P

「良心に恥じない……」

柿田は、ただ川上(教官)の言葉を繰り返すしかできなかった。

「誰かに対して恥ずかしいと思うこと……、いや、それ以上に、自分自身に対して恥ずかしいと思うことは、正義に反している。自分を磨け。そうすれば、おのずとおまえ自身の正義が見つかる。そうしたら、その正義を信じて、それを全うしろ。それが、警察官だ」






世の中を生きていると、社会にあまり見えてこない影の世界があることがわかります。





「SAT」スペシャル・アサルト・チーム・警備部の特殊急襲部隊。



ハイジャックやテロを想定して緊急事態に出動する部隊。





289P

「訓練は実戦のように、、実戦は訓練のように」





277P

「俺たちが呼ばれるのは、最終的な局面だ。だから、失敗は許されない。敗北も許されない。俺たちは、最後の砦だ。それはつまり、日本の最後の砦であることを意味しているんだ」





日本の最後の砦!




当たり前に平和な街で過ごすことができるのも、抑止力となっている彼らのおかげ。




覚えていなければならない。



いざとなったら体をはって僕らを守ってくれる人がいるからこそ、安心して暮らせることができるんだと。




これからも彼らが活躍する機会がない世の中を望みたい。




◎1955年、北海道生まれ。


上智大学在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回「問題小説」新人賞を受賞。


レコード会社勤務を経て、作家業に専念する。


2006年に『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年に『果断―隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞を受賞







241P

「倒れるまで走れるなんて、俺にしてみればすごいことだよ」

「だからさ、みんな自分にブレーキをかけているんだよ」

「ブレーキをかけている?」

「そう。マイナスイメージで、自分自身の限界を狭めているんだ。そこで、俺のアドバイスだ。訓練のことをなるべく考えない。だって、考えたって、訓練担当たちは、なんとかその予想を覆そうとするわけだよ。俺たちに精神的な負荷をかけるためにな。だったら、最初から考えないほうがいい。そして、できるだけ、こんなの、どうってことない、って考えることだ。まだまだ行けると心の中でつぶやくんだ」





256P

市ノ瀬が、さらに言った。

「昔、沖縄の有名な空手の先生が、こう言ったそうだ。『長年修行して体得した空手の技が、生涯を通して無駄になれば、空手道修行の目的が達せられたと心得よ』と……」