☆キャロリング 有川 浩 幻冬舎(2014/10)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



展開がまるでドラマのよう。



有川浩さんものだからこそ、ストーリーがおもしろくないわけがないと思ったんだ。



やっぱり有川作品は面白いよ。



家庭内暴力、学童保育、地上げ、詐欺、身代金誘拐、離婚、そして、恋愛……。



子供服メーカー『エンジェル・メーカー』に関連する、


クリスマスまでに繰り広げられる数々の人間のドラマ。



クリスマス頃に読みたかったのに、今頃になってしまったな。



クリスマスでなくても読んだ後には、心が温まる素敵な本ですよ。




ただ甘ったるいだけでなく、ちょっとピリッと引き締まった場面もあってよかったわ!



 <目次>

第1唱 オラトリオ

第2唱 もみの木

第3唱 コヴェントリーキャロル

第4唱 もろびとこぞりて

第5唱 ホワイト・クリスマス



◎1972年高知県生まれ。「塩の街」で電撃小説大賞大賞を受賞しデビュー。演劇ユニット「スカイロケット」結成。ほかの著書に「図書館戦争」シリーズ、「阪急電車」など




367P

「聞かせて」

柊子の声が泣いた。

「話してくれるの、ずっと待ってた」

もう喋れなかった。嗚咽が喉で潰れた。

ねえ、と柊子がかすれた声で呟く。

「雪が降ったら、完璧なのにね」

冷え切った夜空は冴え渡り、小雪のちらつく気配もない。

波打つ嗚咽をなだめて、かすれた声を返す。

「雪なんか降らなくても完璧だろ」

雪なんか降らなくても完璧な、三十二年間で最高のクリスマスだった。