“億男”の一男くんが、すべて数字に由来しているタイプが違う人たちと出逢いながら「お金と幸せの答え」を探す物語です。
ぼくも一男くんといっしょに、答えを探しているようなくらいこの物語に陶酔してしまいましたよ。
数々の偉人たちの“金言”がふんだんに書かれてあります。
たとえば、
27P
「うまくお金を使うことは、それを稼ぐのと同じくらい難しい ビル・ゲイツ」
36P
「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。チャーリー・チャップリン」
ぼくは、チャップリンのこの言葉に今までの経験からもとっても共感しています。
お金では買えないもの、大切なものはちゃんとここにあることを、ぼくはこの本で考察させられました。
また素晴らしい本と出逢えました。
自分が成長した将来にこの本をまた読みたい。
<目次>
一男の世界
九十九の金
十和子の愛
百瀬の賭
千住の罪
万佐子の欲
億男の未来
●1979年横浜生まれ。上智大学新聞学科卒業。「モテキ」などの映画を製作。著書に「世界から猫が消えたなら」など。
◎19P
でも、ほとんどの正解は、取り返しのつかないときになって初めて気付くものだ。
◎90P
「夫の容姿は平凡で、収入も高くありません。派手な学歴やユーモアのセンスもありません。ただ、彼には大きな才能があります。それはお金を愛しも憎しみもしていない、ということです。
お金の理屈と別のところで生きている。そのことが私にとって最大の救いでした。
(中略)夫は私のような卑しい人間にはもったいないほど優しく誠実な男性です。私は生まれてこのかた、これほどまでに安らかな日々を過ごしたことはありません」
◎97P
「あなたの欲しいものは、お金で買えないからこそ手に入れたいものだから」
◎237P
唖然とする一男に向かい、九十九は続ける。
「つまるところチャップリンが言ったとおりなんだ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。想像力を持ち、世界のルールを知る。そして勇気を持ってそこに踏み込む。それさえあれば、ほんの少しのお金で充分さと思える。
あのセリフの意味はそういうことなんじゃないかと僕は思っている。彼が莫大な資産を得た後に書いたセリフとしては至極まっとうだと思うね」