「マスカレード・イブ」から「マスカレード・ホテル」へのつながりがあってそれが分かって面白い!
刑事・新田浩介と、フロントクラーク・山岸尚美との掛け合いが面白い!
一つ一つのエピソードがつながっていくし、犯人もなかなかわからないし、やっぱり東野圭吾さんの小説はなかなか楽しいし面白い!
☆1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。「放課後」で江戸川乱歩賞、「秘密」で日本推理作家協会賞、「容疑者Xの献身」で直木賞と本格ミステリ大賞を受賞。
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「でも改めて思いますが、ホテルというところは本当にいろいろな人間が来るものですね。誰もが腹に一物あるように感じられます」
彼の言葉に尚美は頬を緩めた。
「昔、先輩からこんなふうに教わりました。ホテルに来る人々は、お客様という仮面を被っている、そのことを絶対に忘れてはならない、と」
「ははあ、仮面ですか」
「ホテルマンはお客様の素顔を想像しつつも、その仮面を尊重しなければなりません。決して、剥がそうと思ってはなりません。ある意味お客様は、仮面舞踏会を楽しむためにホテルに来ておられるのですから」
「仮面舞踏会ねえ。そいつは厄介だ。あの政治評論家にしても、素顔を晒してくれてたら、妙な騒ぎになることもなかったのに」

