☆たまもの 小池昌代 講談社(2014/06)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



こどもはたまもの。



血のつながりを必要としないたまもの。



たまものは、まさに天からの授かりもの。



こどもを育てるのと併せて、自分も育てさせていただいているような感覚を持ちました。



いままでこどもを産んだ人、育てた人、これからの人、いや、そうでない人、そうでなかった人にも。



いずれにしても多くの人に読んでもらえたらいいな。



それぞれの方が感じた思いが大切だと思うから。






◎1959年東京都生まれ。津田塾大学国際関係学科卒。

「もっとも官能的な部屋」で高見順賞、「コルカタ」で萩原朔太郎賞を受賞。




26P


土曜だった。


学校は休み。


雨もあがったので、わたしは山尾を連れ、車で買い物へ行く。山尾に着るものを買ってやらねばならない。


このごろ、気づくと、靴下が小さい、トレーナーの袖がどうもつんつるてん、ジーンズの裾、折り返しを伸ばしてもまだ足りない。


驚く。子供って、伸びるとき、音もたてずに伸びていく。


子供だけじゃない、草もそう。伸びるとき、伸びるものは、なんであんなに静かなのか。


誰にも断らずに勝手に伸びる。


自分でも、伸びていることに気が付かないんだ。