続編があるというのは、面白いという指標のひとつ。
緩急があって軽快な物語の運び方は流石。
長編なのに長いなあと感じさせないところが素敵。
コミカルとシリアスとの匙加減もよいところ。
表紙の2本の煙草は、主人公の多田と行天の仕業か!?
二人の物語がこれからも続きそうな予感あり。
☆1976年東京生まれ。「まほろ駅前多田便利軒」で第135回直木賞、「舟を編む」で本屋大賞を受賞。
他の著書に「お友だちからお願いします」など。
366P
「大事なのは正気でいるってことだ。おかしいと思ったら引きずられず、期待しすぎず、常に自分の正気を疑うってことだ」
「自分の正気を?」
「そう。正しいと感じることをする。でも、正しいと感じる自分が本当に正しいのか疑う」
158―159P
秘密は、複雑な織物にできた綻びのようなものだ。
どれだけ丹念に、うつくしい模様を織り上げたとしても、小さな綻びをひとたび突かれれば、糸は際限なくほどけていってしまう。
