☆山女日記 湊かなえ 幻冬舎 (2014/07)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



「そこに山があるから登る」


それぞれの主人公が、それぞれの思いを抱いて山に登っています。


山を登ることで、何か答えが導き出されたり、課題が解決できるようなもの?


登山するって、そんなようなことだけじゃないのでは?と思って。


261P

「険しい道を登りきった先に待っている景色に出会えることが、登山の楽しみの一つだとは思っている。何でわざわざしんどい思いをして山に登るの?と訊かれたことは一度や二度ではない。」


263P

「もったいないよな。世の中にはすごい場所やきれいな景色がいっぱいあるのに、それを知らずに過ごすのは」


ほんと湊かなえさんらしくない小説!


ぼくはこういう感じの湊さんも好きだな。


「告白」「夜行観覧車」「Nのために」等々、いままで読んだ本とはまったく趣きが違います。



淀みきった空間の中から、急に爽やかな風が吹く平原に移動したような感じ。



「山女―やまおんな」



登山好きならなおさら共感しやすい部分もあるのかなと思って。


山や植物の描写、登山好きな人の心理もよく描けているから、山登りをしたことがない人でも、これを知ってしまったら無性に山に登りたくなってくるはずだ。


また、女性の心理を丁寧に描き込んでいるから、共感と感動を呼ぶと思いますよ。


 <目次>


妙高山 42


火打山 4380


槍ケ岳 81119


利尻山 121159


白馬岳 161197


金時山 199232


トンガリロ 233292




1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で小説推理新人賞、12年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。他の著書に「豆の上で眠る」など