『ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵なのです』
阿川佐和子さんが、僕のそばにいてやさしく語りかけてくれるような錯覚を覚え、この本の中に引きずりこまれました。
「相手の言葉を受信する力(受信力)」-『叱られる力 聞く力2 阿川佐和子 文藝春秋 (2014/06)』も読みましたが、ぼくはこの本の方が好きです。
彼女の話術に引き込まれて、ついついしゃべりすぎる人がいることにはけっこううなづけます。
例えば、対談前にあがってしまったことや夜に眠れなくなったことなどのエピソードに笑ったり同情したりしてとても面白くて時間を忘れてのめりこんでしまいます。
テレビから見えている彼女の雰囲気とほぼ同じようなイメージで、明るくて活発な性格だと思います。しかしながら、人知らず悩んだり落ち込んだりするところには、とても人間味があります。
彼女は、初めから「聞く力」が身についていたわけではないのです。
いろいろな方との対談を通じて場数を踏んできて会得してきた技術なのです。
そのときそのときに、悩みよく考えてそれを乗り越えて成長してきた成果だとわかりました。
「質問は事前に1つは考えておく。」
「相手の話をちゃんと聞いたうえ、それを踏まえて相手に質問する。」
「適度な相槌が活発な会話を発展させる道具となる。」
など、活用ができる、役に立つ会話のヒケツがたくさん得ることができます。
<目次>
まえがき
第1章 聞き上手とは
第2章 聞く醍醐味
第3章 話しやすい聞き方
あとがきにかえて
1953年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。檀ふみとの共著「ああ言えばこう食う」で講談社エッセイ賞、「ウメ子」で坪田譲治文学賞、「婚約のあとで」で島清恋愛文学賞受賞
「相手の発言にきちんと誠意を示すことができているか。誠意がしっかりり相手に伝われば、その一言がなんであろうとも、どんな言葉を使おうと、あまり関係ないのかもしれないと、最近、思えるようになりました。」